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オンライン診療の種類や活用法など

性感染症情報コラム
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オンライン診療とは

オンライン診療とは、情報通信機器を用いて、患者から離れた場所で医師がリアルタイムに診察し必要があれば薬を処方します。患者が医療機関に行く必要はなく、予約、診察、決済、処方までインターネット経由で行います。

インターネットが使える環境であれば、自分のスマートフォンやタブレット、パソコンなどを用いて、全国どこからでも、その場で診察が受けられます。また、薬の処方を受けることも可能となっているため、医療機関への来院が困難な場合にも利用しやすくなります。

近年は、コロナ禍の影響で定期通院が難しい患者が増え、需要が高まっています。情報通信機器の技術の進展や普及も急速に進んでいる点から、今後よりニーズが高まっていく可能性を秘めています。

オンライン診療のメリットデメリット

時間の節約

医療機関を受診する場合、自宅で外出するための準備、自宅から医療機関までの移動時間、受付して診療するまでの待ち時間、会計処方を待つ時間、お薬の準備を待つ時間、帰る時間などたくさんの時間が必要となります。医療機関の外来受診するのに、半日または1日消費することは普通にあります。

オンライン診療の場合は、WEB予約する時間、問診を記入する時間、オンラインで診察する時間、服薬説明を受ける時間など合わせても15分程度で完了します。短い時間で必要な医療を受けることが可能になります。

全国どこからでも受診可能

近くに、病院や診療所や特定の疾患に強い専門の医療機関がない場合も、オンラインであれば受診することが可能になります。

オンライン診療であれば、隙間時間や通院の負担がなくなるので、全国どこからでも病院の受診ができ、ちょっとした相談が気軽にできます。

何か気になる症状があるけれど、通院にかかる時間を考えると行くほどでもないと病院にかかることを諦め、薬局などで効果がありそうな薬をとりあえず購入した経験がある方も多いのではないでしょうか。症状や診療科目によっては人の目が気になり、なかなか病院に行くことができないこともあるでしょう。その他にも現在通院している病院の方針と合わないこともあります。

ささいな気になる症状や忙しくて治療が必要な病気を放っておくと重症化し普段の生活もできなくなるような病気に発展することもあります。できるだけ早期に発見できたのであれば、早めの治療と治療の継続をすることが健康を維持することにつながります。また軽度の疾患での治療の方が医療費が安くすむことが多く、重症になるほど多額の医療費がかかります。個人の医療費負担も大きくなりますし、国の医療費の負担も大きくなり医療保険料などの社会保障にかかる税金が高くなることになり、回り回って私たちの出費につながることになります。

交通費の節約になる

オンライン診療であれば、家で安静にしながら医師の診察を受けることができます。自宅から目的の医療機関までの距離が歩いて行ける距離であれば良いですが、体調の悪い時に少し離れた場所に行くのも非常につらいものです。体の負担が大きいので受診を諦めることもあると思います。マイカーがある場合などでも、体調の悪い時に運転をするのは危険が伴います。公共の交通機関を利用したり、タクシーなどを利用すれば交通費がかかることになります。自宅から診療を受ければ交通費はかかりません。SDGSのサスティナビリティの観点からも、交通機関を利用した移動をしないことで炭素排出量を少なくすることに貢献できます。

自宅でお薬を受け取れる

クリニック等で診療を受けて、治療のお薬のための処方箋が発行された場合、大抵の場合は調剤薬局にお薬をもらいに行く必要があります。薬局でお薬が出来上がるまでのあいだ待つ時間が発生することもあり体調の悪い時には大きな負担です。オンライン診療であれば、自宅に配達も選択することができ、自宅で安静にしながら治療を開始することが可能です。

プライバシーが保たれる

病名や名前など他人にはプライバシーの情報はできるだけ知られたくないものです。また、人に知られたくない疾患などの受診ははずかしくて受診や対面での問診など避けたい気持ちになることもあると思います。オンライン診療であれば、誰にも会うことはありませんし、画面越しの問診なのではずかしさも低くなります。

感染対策になる

オンライン診療では、外に出ませんので人との接触がなく、公共の交通機関や待合室などで感染するリスクはありませんし、他人に感染させてしまうリスクもありません。

デメリット

オンライン診療は対面での診察を行わないため、処方できる薬や検査などに制限があります。外来診療でできるサービスと同じものは提供できません。

オンライン診療は主に風邪や花粉症などの軽い症状に有効な手段です。対面でなくても診断や処置に大きな影響がない範囲で薬の処方ができるからです。軽い症状のうちに治療を開始することで体への負担を軽減し、重症化を避けることができます。

オンライン診療で治療しても、症状の改善が見られない場合は速やかに近隣の外来のある医療機関を受診するようにしてください。

オンライン診療の種類

保険診療

公的医療保険の対象となり、保険証(国民健康保険、社会保険)を提示することで保険区分によりますが、大半の人は医療費の7割が給付され自己負担金が3割で医療を受けることができます。病院や診療所での外来、入院は基本的に公的医療保険を利用して診療を行います。診療にかかる費用は、国が定める診療報酬によって決められております。全国民が等しく、品質の安定した医療を受けられることを目指した制度になります。国が定めた医療以外は保険の対象外となるため受けることができません。

特にオンライン診療は、保険診療での対応範囲が狭いため、どんな症状や疾患でもオンライン受診可能ではないことに注意が必要です。対面での診察でないと診断が難しいもの、医療機器等を用いた検査が必要なものや緊急の医療処置の必要があるものなどはオンラインに適しません。いつも利用している病院や診療所にて対応があるか確認して利用するようにしましょう。忙しくて治療を継続しにくいなどの理由があり、治療を始めていて症状の安定している場合などは、オンライン診療に適している場合があります。

保険診療で対応の多い診療科目

・小児科
・リハビリ科
・皮膚科
・耳鼻咽喉科
・内科
・消化器内科
・歯科
・整形外科
・心療内科
・産婦人科

自費診療(自由診療)

公的医療保険の対象とならない診療のことです。自費診療や自由診療と言われます。自費診療では公的医療制度が適用されないため、患者が治療費を全額負担します。公的医療保険の対象とならない治療を提供することが可能です。自費診療では、医師の判断により医療を受けることができますが、治療費用も自由に設定することが可能なため高額になる場合があります。

自費診療でのオンライン診療は、医師の判断により実施することが可能なため様々な健康の悩みについての解決をオンラインで相談することができるようになってきています。医療機関に来院して対面での診療に抵抗がある性感染症や薄毛AGAやEDまたは美容系などオンライン診療可能です。

多くのオンライン診療クリニックがありどれを選ぶべきか悩むと思います。自費診療ですので、かかる費用もクリニックによって差が大きく、診療の内容も様々です。適当に話を聞いて、薬を処方するだけのクリニックなどもあるため、どこのクリニックでオンライン診療するかが重要になってきます。

自費診療での対応の多い疾患

・性感染症外来
・禁煙外来
・ED治療
・美容皮膚科外来
・肥満/メディカルダイエット外来
・AGA治療
・低用量ピル・超低用量ピルの処方
・花粉症アレルギー外来
・睡眠外来

オンライン診療の流れ

オンライン診療のおおまかな流れ
  • 選択
    オンライン診療クリニックを選択する

    自分の受診したい内容によって、オンライン診療を実施しているクリニックを選択して、オンライン診療の手順を確認し自分に合っているか判断する

  • 予約、問診
    オンライン診療の予約する

    WEBページでオンライン予約の登録を行う

    WEB予約の流れで、既往歴、症状などの問診の登録がある場合があります

  • アプリ追加
    専用アプリのインストール

    アプリが必要な場合は、使用するオンライン診療のアプリをインストールする

    サービスによっては、WEBブラウザのみでオンライン診療ができるサービスもあります

  • 診察
    医師との診察

    予約時間になったら、アプリの場合はアプリを立ち上げてチェックインしておく必要があります。WEBの場合はログインしてチェックインしておきます。

  • 処方
    治療のお薬の処方

    お薬での治療の必要な場合に、お薬についての説明と処方が行われます

    お薬については、クリニックから配送するか処方箋を発行して薬局で調剤する方法がありますが、クリニックによって選択ができる場合とできない場合があります。また、薬局でもオンライン対応で自宅郵送が可能な場合と薬局と受け取る方法があります。

  • 会計
    医療費のお支払い

    基本は、クレジットカードでのお支払いとなります。利用するサービスによってはコンビニ払いが選択できる場合があります。

オンライン診療業態別の種類について

オンライン専門クリニック

オンラインの診療をメインにしているクリニック。
オンラインに特化しているため利用しやすいサービスを展開していることが多い。

外来診療所兼オンラインクリニック

メインは外来診療をしているが、待ち時間の解消や利便性のために、症状の安定した患者さん向けにオンライン診療を行っているクリニック。オンライン診療をしつつも、対面で診療が必要な場は外来にて診療を行えることが利点。患者さんが遠隔地で外来に来られないケースにも対応していることもあります。

オンライン診療のアプリの種類について

 オンライン診療では、スマホやタブレット、PCを利用して診療を行うため医師と映像と音声をつなげるアプリなどのサービスが必要になります。オンライン診療を行なっているクリニック毎に、下記のようないろいろなサービスを利用しています。利用するクリニックによっていろいろなパターンや利用するアプリが違うことがあるので、利用者からすれば複雑に感じることでしょう。

独自アプリ

オンラインクリニック独自に開発したアプリやWEBアプリにてオンライン診療を提供しています。個々のオンラインクリニックに最適化したサービスを作っているため、使いやすくなっています。予約、問診、診察、処方、お薬の配達、支払いまで一式で提供しているところが多いため、使い勝手が良いことが特徴。

専用アプリ

オンライン診療を行う汎用的なサービスを利用して提供しています。さまざまな種類があり、予約、問診、診察、処方、支払い、お薬の配達まで対応しているものもあれば、保険診療の場合、お薬の調剤、服薬指導、配達は別のアプリの使用が必要なことがあります。

オンライン服薬指導

オンライン保険診療を受診し、お薬の処方があった場合、クリニック等でそのまま調剤配送できる場合と外部の調剤薬局で受け取る必要がある場合があります。外部の調剤薬局で受け取る場合は、近くの調剤薬局で直接受け取るパターンとオンラインのオンライン服薬指導を受けて調剤薬局から郵送してもらう方法があります。外部の調剤薬局でお薬を受け取る場合は、処方箋を選択した調剤薬局へFAXしてもらい原本を郵送してもらう必要があります。今後、電子処方箋が普及してくれば調剤薬局へのFAXや郵送は不要になる予定です。

オンライン診療に必要なもの

オンライン診療を受診する前には下記のものを用意する必要があります。

・クレジットカード
・保険診療の場合、健康保険証、マイナンバーカード
・スマートフォンやタブレットの用意
・アプリやWEBサービスなどのプラットフォームへの登録
・インターネット環境
・お薬を受け取る住所
・プライバシーの確保できる静かで明るい場所

オンライン診療の費用について

オンライン診療にかかる料金については、医療機関によって差がありますが下記のような項目の料金が発生します。各オンライン診療を行なっている医療機関のWEBサイトにて確認が必要です。


・オンライン保険診療の場合
 患者負担金(診療報酬の約3割)

・自費診療の場合
 診察料

・保険自費共通
 薬の料金
 郵送料
 情報通信機器の運用に要する費用(医療機関側)
 プラットフォーム利用料(患者側)